歯科技工士にとってよく使われる用語「マージン」

一方、臨床で使われる用語「フィニッシュライン」

歯科技工士の資格取得のため学習していた時に、この2つの違いについて混乱した人がいました。教本は歯科技工士にとって必要な知識を学ぶために作られたものであり、両者の違いという観点で記載はされていませんでした。よく読めばそれぞれ異なる場所に記載がありますが、関連して覚えておくようにするとよいと思います。歯科技工士を目指している人は違いを認識しておきましょう。

マージンとフィニッシュラインの違い
マージンフィニッシュライン
マージンとは修復物・補綴物における辺縁(装着時に生体に接する部分)のことです。歯科技工士が製作するものについてはフィニッシュラインはありません。フィニッシュラインとは支台歯における歯科医師による形成部分と非形成部分との境界線のことです。生体においてはマージンはありません。

まとめ

修復物・補綴物を装着するときは、マージンをフィニッシュラインに適合させます。厳密にいうと修復物・補綴物の辺縁か、支台歯の形成部分の境界線かによって呼び方が異なります。しかしながら明確に区別する必要がない場合は混同して使われることも多く、そのため混乱する人もいます。しっかりと違いを把握しておきましょう。