私はこれまで多くのビジネスオーナーを経営コンサルタントとしてサポートしてきました。その中には、夫婦がそれぞれ独立した個人事業を展開していたり、また夫婦で共同で会社を設立・経営していたりする方もたくさんいます。
そんな私は夫婦で経営コンサルタント(中小企業診断士)として、自らも夫婦で会社を経営しています。
経営コンサルタントの視点・夫婦会社経営の実体験を踏まえて、夫婦でのビジネス成功のための鍵と、注意が必要なポイントに焦点を当ててみましょう。
メリット
1.信頼と連携で困難を乗り切ることができる
夫婦関係は信頼と連携に満ちています。これはビジネスにおいても非常に有益で、効果的なチームワークを促進します。お互いの強みと弱みを理解し、信頼関係があれば、困難な局面でも共に立ち向かうことができます。
2.共通のビジョンで目標に向かうことができる
夫婦でのビジネスは共通のビジョンを持ちやすいです。共有された目標があれば、お互いが同じ方向を向き、成功への意欲が高まります。これはビジネスの戦略を策定する上で大きな強みとなります。
3.高度なコミュニケーションで意思疎通しやすい
夫婦同士は感情や意図をより正確に伝えるスキルを持っています。これがビジネスにおいても高度なコミュニケーションを可能にし、問題の早期解決や迅速な意思決定を実現します。
デメリット
1.仕事とプライベートの境界線が曖昧になってしまう
夫婦でのビジネスでは、仕事とプライベートの境界線が曖昧になりがちです。これがストレスや過労の原因となり、夫婦関係にも影響を及ぼす可能性があります。明確なルールやコミュニケーション、お互いへの理解や思いやりが大切です。
2.経済的リスクが集中してしまう
夫婦同士が同じビジネスに携わると、経済的なリスクが家族全体に集中する可能性があります。ビジネスに不測の事態が生じた場合、家庭全体にも影響が及ぶことを考慮する必要があります。
3.専門性が偏ってしまう可能性がある
夫婦が同じ分野に専念すると、特定の専門知識やスキルが欠ける可能性があります。外部の専門家や従業員の協力が重要です。
まとめ
夫婦での会社経営は、確かに不安な側面もありますが、新しい世界が広がっています。お互いの強みを最大限に活かし、良好なコミュニケーションとプロフェッショナリズムを維持することが重要です。家庭とビジネスの調和を実現するためには、具体的なルールと時間管理のスキルが欠かせません。
困難な道のりかもしれませんが、適切な戦略と効果的な協力体制があれば、夫婦での会社経営は人生をより充実させるものになります。私自身も、充実した毎日を過ごしています。
何か疑問や不安が生じたときは、夫婦2人だけで悩まず、外部のアドバイザーを頼ることも一つの方法です。周囲に相談できる相手がいない場合、お気軽に弊社にお問い合わせください。あなたの夫婦での会社経営がより円滑に進むよう、充実した家庭生活が送れるよう、専門のサポートを提供いたします。