この度、歯科技工士の国家試験に合格しました。
合格通知後に免許申請をすることで晴れて歯科技工士となることができます。
今後は歯科技工士の免許、前職のシステムエンジニアでのITスキル(GAIQ認定・アプリケーション開発・応用情報技術者など)、そして中小企業診断士としての経営サポートを組み合わせ、様々なサービスを手掛ける予定です。(例 「歯科技工士が作るホームページ」、「街の歯医者さんの経営サポート」など)
以下、今回の試験についてまとめました。
(今後試験を受ける方は、試験内容変更の可能性もありますので、以下の情報は参考程度とし、必ず最新の情報を入手してください。)
※H30年3月28日発表 平成29年度の歯科技工士国家試験の合格率についてはこちらをご覧ください。
平成28年度 歯科技工士国家試験の日程
- 平成29年2月19日(日)
平成28年度 歯科技工士国家試験 実施
- 平成29年3月28日(火)14:00~
合格発表(速報) (厚生労働省のホームページで公開)
2回目の全国統一の国家試験
昭和30年に歯科技工士法が制定されましたが、平成27年度の試験から全国統一となり、今回は全国統一後の2回目の試験となりました。
一般的に試験の難易度は、1回目が低く、2回目が高く、3回目以降にその間に概ね落ち着くとされています。
これにより、全国レベルで歯科技工士の資格基準を統一することができ、歯科技工士の知識・技術を高める施策の実施や労働環境の改善に向けてアプローチしやすくなったと考えられます。
歯科技工士国家試験の合格率
項目 | 平成27年度 | 平成28年度 |
---|---|---|
受験者数 | 1,114名 | 1,012名 |
合格者数 | 1,104名 | 987名 |
合格率 | 99.1% | 97.5% |
前年度と比較すると、受験者数・合格率ともに減少したという結果になりました。
国家試験の内容
国家試験は学説試験・実地試験が1日で実施されます。
(うろ覚えですが、試験時間はそれぞれ2時間だったと思います)
午前 実地試験
昨年度・今年度ともに、歯のデッサン、歯型彫刻、ワイヤー屈曲を時間内に実施しました。時間配分は各人の自由にできます。
合格基準
1課題を30点、合計90点満点とし、54点以上を合格とする。(総得点 54点以上/90点)
午後 学説試験
今年度は写真を使った問題が10数問出題されました。昨年度は1問だったことから、今後は写真入りの問題の対策も必要と予想されます。
合格基準
配点を、1問題1点、合計80点満点とし、48点以上を合格とする。ただし、基礎科目群及び専門科目群別得点のいずれかが、その科目群の総得点の30%未満のものがあるものは不合格とする。(総得点 48点以上/80点)
基礎科目群 | 専門科目群 |
---|---|
歯科技工に関する共通した知識が問われる科目です。理工学・解剖学・顎口腔機能学・関係法規です。 | それぞれの分野に特化した知識が問われる科目です。歯冠修復学・有床義歯学・小児歯科・矯正歯科です。 |
例えば、専門科目群では小児歯科が0点でも、他の3科目で30%の点数をとれており、かつ、80点満点中48点以上とれていれば合格となります。
逆に言えば、基礎科目で40点満点中40点、専門科目で40点満点中10点の場合、合計48点以上とれていますが、後者が25%となるので不合格となります。
国家試験合格後
合格通知を受領したら、必要な書類を揃え、免許登録料等を支払い(合計金額約15,000円)、歯科技工士登録名簿への登録申請をします。
名簿に登録された日から歯科技工の業を行うことができます。