ホームページを持っている歯科医院は電話番号や所在地などを掲載しています。その電話番号宛に様々な業者から営業電話がかかってくると思います。

全てが有用なサービス・製品の案内のセールスではなく、不要なものも多くあります。

歯科医師は診療時間中は患者の治療をしており手が離せない状況も多々あります。そのようななかでお構いなしにかかってくる電話への対応はスタッフが担っている医院もあります。

今回は営業電話のなかでもよくあるホームページについての案内への対応について記載します。

「リンク買いませんか?」

「ホームページの検索順位を上げるために、リンクを買いませんか?」

このような営業がありますが、断りましょう。

ひと昔前まではリンクにより検索順位を上げることができていたのですが、現在はできません。それもそのはずで、Googleとしても「良質なサイト」を評価することを宣言しています。自然なリンクが貼られているものは評価されますが、明らかに不自然なリンクを数多く貼っているサイトはペナルティを受ける可能性があります。考えてみると当然ですが、関係ないホームページから歯科医院へのリンクが貼られても、利用者にとって有用なものではありません。

「検索されたときに上位に表示します」

「『○○県 インプラント』などで検索されたときに、検索結果上位に表示します。」

このような営業もあります。これはグレーゾーンです。

検索結果上位に表示するためにはそれなりの労力・コストがかかります。そして、それは継続的に行わなければなりません。「サービスを一度利用すれば検索結果上位にずっと掲載できる」というものは存在しません。悪徳な業者は「よく見えるように解析データをまとめ上げる」ということを行い、ふたを開けてみれば巨額な費用だけ発生することになります。しかしながら、しっかりと長期的なプラン・計画を練って、上位表示への対応をサービスとする事業者もいます。

ですのでこのような営業があった場合は、相手方がどういうサービスを提供するか、信頼できるかなどによって成功の可否が決まります。

まとめ

営業電話をかけてくる業者は診療をしている先生のことを考えていないケースがほとんどです。全く関わりのない取引先に対して、業務の時間帯の事情を把握せず(診療中に電話をかけて)、自社サービス・商品を案内します。このような自分本位な業者を信用できるかという点があります。

歯科医師のなかでWEBのことに関して熟知している先生はあまりいません。なぜなら、診療や経営のことで手一杯でそこまで手が回らないためです。そのために「外注」という手を使うことになりますが、業者に任せっきりにしておくことはお勧めできません。

2018年6月からの改定医療広告ガイドラインの施行、5月25日からのGDPRへの対応についてアナウンス・提案・対応のあった業者はほとんどいないのではないでしょうか。

業界事情を把握しており各歯科医院の特徴を反映させたホームページを制作できる業者、アフターフォローもしっかりしてくれる業者に任せることをお勧めします。

よくありがちですが、「ホームページを作ることが目的」ではなく、「ホームページを有効活用して集患し売上をアップする、採用活動を強化しサービス内容・規模を拡大する」などが目的です。

うまく活用できればとても有効なツールですので、長期的にお付き合いできそうな業者を選んでください。