スマホ、SNSの普及により、検索は一般人の日常行為となりました。次の場面を思い浮かべてみて下さい。

  • 雑誌や口コミなどにより評判を聞き、その後自分でホームぺージを調べるケース
  • 知人と食事に行くときや旅行先で近隣の飲食店を調べるケース
  • サービス・商品を調べて比較検討するケース

ほんの一部の例ですが、このような場合、スマホを使って検索しますよね?

つまり、ネットで検索して表示されなかったら(ホームぺージがなかったら)、機会を損失しているのです。そして、厄介なことに、ほとんどの場合では損失には気づくことはできません。見込み客に情報を届けるチャンスを逃さないためにも、ホームページはあって当たり前の時代となっています。インターネット上で自由に閲覧できる名刺のようなものなのです。

ホームぺージをもつメリットって何?

自由に正確に情報発信できる

好きなときに好きなだけ情報を発信することができます。一方、一般人によるブログ・ホームぺージも乱立しています。ライバルは多いかもしれませんが、見方によっては、質の低い情報、間違った情報が蔓延している可能性があります。専門家・有識者として正しい情報を発信することで、顧客からの信頼を獲得できるのはチャンスといえます。

コストを抑えることができる

アナログ広告では、情報掲載スペース、情報掲載期間、配布部数・エリアなどにより料金が決まります。ホームページは広告と比較するとコストを抑えることができます。

24時間365日の営業マン

ホームぺージはインターネットがあればどこからでもアクセスができ、営業時間外(休業日や深夜)にも営業活動を担ってくれます。例えば、よくある質問をFAQとして掲載すると電話対応の事務効率化にも役に立ちます。

認知度・信頼性の向上

ホームページの存在は利用者に安心と信頼を提供することができます。また、ホームページを通じて他社との比較されますが、サービスを活用してもらうための選択候補になります。

ホームぺージ活用に役立つ考え方とは?

ほとんどの事業者はホームぺージを保有してますが、作っただけというものが多くあり、「効果がない」と感じる方が大半です。ホームページの目的は様々です。認知度向上、売上拡大、ブランド構築などを思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。

例えば、「ホームぺージ経由のお問い合わせを受けつけたい」という場合を思い浮かべてみてください。「名刺代わりのホームページ」から「商品・サービスの購入に繋げるホームぺージ」とするためにはどうしたらよいか?を一緒に考えてみましょう。次の3つの考え方を抑えておきましょう。

ホームぺージのアクセス数を増やす

ホームページのアクセス数を増やす

まずは「より多くの潜在客へアプローチする=ホームぺージのアクセス数を増やす」という施策が必要です。ホームぺージへのアクセス経路は大きく分けて3つあります。

  1. 検索
  2. SNS
  3. インターネット広告

検索した結果、上位に表示されるような対策のことを「SEO対策」といいます。SEO対策も当然重要なのですが、現在はSNSからのサイトアクセスが急増しており、無視できない状況となっています。調査では「10代~20代はブラウザからの検索ではなく、SNSを活用して検索するほうが多い」という報告があります。SEO対策を実施しながら、SNSで情報発信をするということが重要です。

ホームぺージの内容を見てもらう

ホームページの内容を見てもらう

次に「自社商品・サービスを紹介する=ホームぺージの内容を見てもらう」ことになります。ホームぺージのデザイン面ばかりを気にして内容がおろそかになるケースが多くあります。デザイン面に力を入れたくなる気持ちも分かりますが、ぐっとこらえて、まずは内容を重視しましょう。ホームぺージ制作コストをデザインにかけてしまい、内容が希薄なホームページは自己満足で終わってしまいます。

例えば、「サイトに動きをつけてかっこよくしたい!」という場合、動きをつけるとホームぺージの表示が遅くなることもあります。そうすると「せっかくホームページを見てもらえたのに、表示が遅いがために、内容を見る前に離れてしまう」といった利用者が増え、内容を見てもらうことができなくなります。

シンプルで見やすく、内容を伝えることができるホームページが最も有効であり、コストパフォーマンスもよいです。

購入・電話・資料請求などのアクションにつなげる

アクションにつなげる

最後に内容を見てもらうだけでなく、「購入・電話・資料請求などのアクションにつなげる」となります。このようにホームページ上から利用者の要求を受け付けるスポットを「コンバージョンポイント」といいます。コンバージョン率はホームぺージアクセス数に対して数%と言われており、この数字を大きくあげることは難しいため、アクセス数を増やすことが大切となってきます。また、顧客からのアクションに対して、誰がどのように対応するかということも検討しておかなければなりませんので、業務フローも変更する必要があります。

ホームぺージとSNSの違い

SNSのイメージ画像

FACEBOOKやInstagram、Twitterを活用しているユーザーは年々増加しています。無料で使えることもあり、SNSをビジネスに活用する企業も増えています。では、ホームぺージとSNSの違いは何でしょうか?以下の表をご覧ください。

HP・ブログSNS
情報共有性
即効性・速報性 ×
情報の蓄積と体系化×
デザインの柔軟性

ホームぺージは情報を蓄積し、訪れた人にすぐに目当ての情報にたどり着けるように、体系化しておくことで利便性が向上します。

SNSは情報の蓄積には向いておらず(タイムラインに投稿しても時間の経過とともに流れてしまう)、リアルタイムな情報の共有・拡散の効果に優れています。また、FacebookやTwitterなどSNS運営会社により、「以前と使い方が変わってしまった」ということもあります。仮に運営会社がサービスを取りやめた場合や過去6カ月のみ情報を保管するなどの仕様変更があった場合、SNS上に掲載した情報はなくなってしまいます。

それぞれのツールの特性を把握したうえで情報を発信することが必要です。

これからホームぺージを作る方のための、4つのポイント

「誰に、何を、どのように」を考える

マーケティングの考え方として、「誰に、何を、どのように」というものがあります。

  1. 誰に見てほしいか?
  2. 何を伝えるのか?
  3. どのように掲載するか?

以上の3点を明確にします。このことにより事業内容の整理もでき、組織としての方向性・目標を社員と共有することもできます。「社員にヒアリングする」というイメージで一緒に考えてみるといいかもしれません。

レスポンシブデザインを採用する

レスポンシブデザインで作業効率化とコスト削減

ホームページ閲覧の6~7割がモバイル(スマホ)からのアクセスです。そのため、パソコン版ホームページをいくら綺麗に作っても、スマホで見にくいサイトだと効果がありません。Googleでも「モバイル・ファースト(スマホでの閲覧優先)」の方針を打ち出しており、検索結果の順位にも影響があります。

よくある例ですが、「パソコン版のホームページでは表示される内容が、スマホ版だと表示されない」という点は注意すべきです。パソコン版のホームページをもっていて、スマホ版のホームページ制作を業者に依頼する場合、「一部をスマホに表示するようにします」という対応がありますが、情報量がパソコン>スマホとなってはいけません。また、ホームぺージの更新の都度、スマホでの対応を依頼するとコストもかかってしまいます。

そのため、おすすめしたいのがレスポンシブデザインです。

レスポンシブデザインとは、ホームページを閲覧する機器のサイズによって自動的に最適に表示されるようなデザインのことをいいます。パソコン・タブレット・スマホでホームぺージを閲覧した時も見やすいように自動でレイアウトできるデザインです。また、ホームぺージを更新した時も自動でレイアウトできるため、情報量の縮小を防止することができ、コストも削減できます。

定期的な更新のための体制を整える

ホームページでこつこつ情報を発信しましょう

ホームページを活用するためには、積極的に情報を発信していく必要があります。どんなネタをどのくらいの頻度で発信するか、担当は順番にするかor専任にするかなど、社内のスケジュールや体制を検討しましょう。

数値で状況を把握する

アクセス解析で見える化

ホームぺージはアナログ媒体とは違いデジタル媒体であるため、全てデータで情報を収集でき、対策が立てやすいことが特徴です。ホームぺージ滞在時間はどのくらいか、人気のある検索キーワードは何かなどのデータ情報をもとに分析し、改善策を検討しましょう。ホームぺージは構築すれば終わりというわけではなく、運用していかなくてはならないのです。